はじめに
パロアルトネットワークスのミッションのひとつは、「誰もが安心してインターネットを使える安全な社会をつくること」です。その実現には、優れたセキュリティ製品の提供という技術面での貢献だけでは十分とはいえません。安全な社会の礎となるのは、そうした技術を使う「ひと」だからです。この考えに基づき、パロアルトネットワークスの社員は地域の皆さんのサイバーセキュリティ意識を高める社会貢献活動に自発的に取り組んでいます。とくにこれから社会を支えていく子どもたちには、早期からサイバーセキュリティの知識を啓発する活動を行うことが重要だと私たちは考えています。この社会活動の一環として、私たちはガールスカウト日本連盟のほか、ボーイスカウト日本連盟など青少年団体の活動を2020年から継続的に支援しています。
イベント概要
2023年10月22日、国際ガールズ・デーの記念イベントとして、ガールスカウト日本連盟が「ガールズメッセ 2023」を開催しました。テーマは「わたしの声から広がる世界」。次の世代を担う少女と女性が、みずからの可能性に気づき、性別にとらわれることなく、自分の思い描いた未来に向かっていけるよう、STEAMプログラムを実践・学習する機会を提供するとともに、よりよい社会を構築するためのアクションを広く紹介するイベントです。
同イベントは「小学生を対象とするSTEAM関連のワークショップ」、「コミュニティアクションチャレンジ100(CAC100)アワード表彰式・活動発表」、「クリエイティブチャレンジプログラム体験ワークショップ」の三部構成でした。このうち私たちは第1部のワークショップのひとつ「インターネットの安全を守ろう」に協力させていただきました。
弊社は地域の人びと、とくに子どもたちをインターネットの脅威から守る活動の一環として、5歳〜15歳の児童・生徒向けのサイバーセキュリティ教育プログラムを開発しています。ガールスカウト日本連盟では、私たちのプログラムをベースに、5歳から⼤⼈まで段階的に学べる「サイバー・スマート」プログラムを2024年度から全国で展開することを予定しておられます。今回のイベントはそのパイロットプログラムとなるものでした。
弊社社員が講師をつとめ、小学生のガールスカウトの皆さん45名にご参加いただきました。そのなかで私たちは最近のセキュリティリスクについてお話し、ゲームでサイバーセキュリティを学べるよう、大事なものを守る金庫を絵に描いてもらい、セキュリティについて皆さんに考えていただきました。ガールスカウトは、さまざまな技術や知識をバッジを獲得することで身に着けることができる、「バッジシステム」を採用していますが、今回受講した参加者の皆さんは2024年4月に開始予定の「サイバースマートバッジ」を先行付与されました。
参加した小学生の皆さんからは「身の回りの物には、たくさんのインターネットが使われていることを知りました」「パスワードは見せないようにする」「サイバーセキュリティ、サイバー攻撃について初めて知りました」「サイバー攻撃は怖いなぁと思いました」「変な画面を開いたりしないように気をつけたい」といった声があがりました。
本イベントでは私たちの提供したプログラムに続き、東京工業大学によるロボット作成チャレンジや、すべての少女と女性が自分らしく生きられる社会の構築に貢献すべく活動し、変化をもたらしたプロジェクトへの表彰式や、少女と若い女性の創造性を解き放ち、自分とコミュニティのために、より柔軟な発送で行動する力をつけるためのワークショップなどが開催されました。
第1部から第3部を通じて、少女たちにさまざまな体験の機会を提供し、自身の潜在的能力を引き出すきっかけを与えるイベントでした。
おわりに
今後社会の礎となっていく年若い皆さんが、できるかぎり早期にサイバーセキュリティ啓発プログラムにふれる機会をもつことは、彼らだけでなくそのまわりの大人をも巻き込んで社会を安全にしていくためにたいへん重要です。今回、私たちはイベントプログラム提供のかたちで地域の安全に貢献できたことを誇らしく思いますし、同時に、セキュリティ企業に身をおいていることでどうしても抜け落ちがちな、若年者の皆さんのセキュリティ意識がどのようなものかについて知ることができ、大人である私たちにとっても学びの多い場となりました。
ガールスカウト日本連盟による活動報告もこちらからぜひお読みください。
私たちは今後も青少年団体の活動をサイバーセキュリティ啓発活動の側面から支援していく予定です。