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拡張セキュリティインテリジェンス&自動化管理
サイバーセキュリティには、脅威の修復に関する喫緊の課題が存在します。アプリケーション、ワークロード、マイクロサービス、ユーザーの急増により、総合的なデジタル攻撃対象領域が保護能力を超えるスピードで拡大しているのです。迅速に対応できない状況を攻撃者に付け込まれているものの、ほとんどの組織では脅威の特定と修復に数時間から、時には数日・数か月の時間を要します。
この課題の根幹にあるのが、大量のデータをセキュリティ対策に最大限に活用できていない現状です。
アラートとログの管理を円滑化する目的でSIEM (セキュリティ情報イベント管理)ソリューションが開発されています。しかし、こうしたソリューションは、後付けの分析機能を用いた人間による検出と修復が大きな比重を占めており、プロセスの一部しか自動化されません。SIEMカテゴリは長年の間に人件費の増大と、遅々として進まないセキュリティ成果の改善という課題をセキュリティ運用にもたらしているのです。最新の脅威と戦うには、企業におけるサイバーセキュリティ運用を、AIを利用して抜本的に変える必要があります。
2月22日(米国時間)に弊社はCortex XSIAMを発表しました。その背景には、先進的な自律型セキュリティプラットフォームを生み出し、ほぼリアルタイムの検出と対応によってセキュリティを大きく前進させるというビジョンがあります。XSIAMとは、拡張セキュリティインテリジェンス&自動化管理(Extended Security Intelligence and Automation Management)を意味します。AI駆動アーキテクチャを全面的に取り入れた、まったく新しいカテゴリです。XSIAMを導入することで、セキュリティ専門家がインテリジェンスと自動化を管理しつつ、インテリジェンスと自動化に情報とイベントを管理させることが可能になります。インフラから受け取ったセキュリティアラートが自動的に整理・処理される世界を想像してみてください。それが、XSIAMです。
XSIAMのビジョン
Cortex XSIAMはインテリジェントなデータ基盤を土台としており、そこでデータを自動的に収集して統合します。対象のデータは、セキュリティインフラの高品質なテレメトリ、脅威インテリジェンス、外部攻撃対象領域データ、およびユーザーのレスポンスアクションです。単なるアラートやログではなく詳細なデータを取り込む点が、SIEMとの違いです。何層もの機械学習に取り込んだデータを活用することで、後続のプロセスで行われる脅威の検出と修復という重要な作業を自動化します。また、適切に設計されたAIソリューションの例に漏れず、経験と結果から学習することでプラットフォーム全体を継続的に改善します。
この3年間、パロアルトネットワークスは課題の解決に精力的に取り組んできました。弊社にとってXSIAMは、サイバーセキュリティに対する考え方と、性質上機械が人間よりも優れた能力を発揮できる分野でのAI利用方針を変える契機となったのです。XSIAMは理想的な成果をもたらし、数十億ドル規模の既存のサイバーセキュリティ市場を一変させるかもしれません。
現時点では、弊社のセキュリティ オペレーション センターを含む少数のユーザーにCortex XSIAMを提供しています。今年後半にはこの新しいプラットフォームを皆様にお届けできるでしょう。より詳しく知りたい場合は、Cortex XSIAMの最新情報の配信をお申し込みください。
将来の見通しに関する記述について
この発表には、弊社の製品がお客様にもたらす利益や、もたらす可能性がある利益など、リスクや不確実性を伴う将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述は、将来の業績を保証するものではありません。実際の結果、開発、経営判断は、将来の見通しに関する記述で予測された内容とは異なる場合があります。弊社の業績に影響を与える主要なリスクと不確実性については、2021年9月3日に米国証券取引委員会に提供したForm 10-K年次報告書とその他の資料で明らかにしています。これらの資料は弊社Webサイト(investors.paloaltonetworks.com)またはSECのWebサイト(www.sec.gov)でご覧いただけます。この発表に含まれる将来の見通しに関する記述はいずれも、現時点で弊社が入手可能な情報に基づいており、後に発生する事象や状況を反映するために将来の見通しを更新するいかなる義務も弊社は負いません。
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