国内最大級のセキュリティ監視サービス「JSOC マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」を展開し、パロアルトネットワークスのパートナー企業でもあるラックが、ネットワークセキュリティの全面的なクラウド移行に伴い「Prisma Access」を導入しました。
- 導入背景
ラックは、多数の日本企業のセキュリティを支える中で、自社のネットワークセキュリティとして複数ベンダーのファイアウォールやIPS/IDS、プロキシ、アンチマルウェアなどのオンプレミス製品を導入していました。これらの個々のセキュリティ製品の運用管理の煩雑さに加えて、昨今Microsoft 365をはじめとしたクラウドサービスの利用が拡大することでセッション数が爆発的に増加し、セキュリティ製品の処理能力が追い付かないという課題を抱えていました。
ラックは、セキュリティ製品のリプレースのタイミングにあわせて、上記の課題を解決すべく、セキュリティプラットフォームの全面刷新を決断しました。新型コロナウィルス感染症をきっかけにハイブリッドワークを推進している中で、オンプレミスのセキュリティ製品を一掃し、遠隔地での運用構築やゼロトラストを実現できるクラウドベースのプラットフォームにネットワークセキュリティを統合することを模索しました。
ラックが選択したのがパロアルトネットワークスのクラウド配信型セキュリティプラットフォーム「Prisma Access」です。クラウドサービスの利用拡大に対応できる高い性能を備え、これまで利用していたセキュリティ機器の機能がクラウドから提供されること、そしてJSOC との連携を含めた自社内での販売・構築の知見が豊富にあったことが決め手となっています。
- 導入効果
Prisma Accessは、高性能な次世代ファイアウォールの機能をFWaaS(ファイアウォールアズアサービス)としてクラウドで提供するだけではなく、ハイブリッドワーク時の快適なネットワークアクセスを確保し、あらゆるアプリケーションを保護するための包括的なネットワーク・セキュリティ機能を単一のプラットフォームで提供します。
ラックは、約3カ月の構築期間を経て、Prisma Access の運用を開始しています。同時セッション数やスループットが従来環境より拡張され、暗号化通信の復号時も通信速度を落とすことがない、クラウドサービスの利用が更に進んでも業務に影響を与えない環境を構築できています。
また、個々のオンプレミスのセキュリティ製品をクラウドベースのプラットフォームに集約したことから、パッチやシグニチャの適用やハードウェアのメンテナンス、ソフトウェアのバージョンアップ作業などから解放され、複数のセキュリティ機能を一元管理できることから、運用管理の負荷とコストを削減できています。
また、リモートアクセスに関しても、VPNや拠点間接続だけではなくモバイル端末からの通信も、可視化やポリシー制御ができるようになり、場所を問わない働き方とそれを支えるゼロトラストセキュリティの実現に貢献しています。
本事例の詳細は、以下よりダウンロードいただけます。Prisma Accessの導入を検討されている方は是非ご覧ください。