This post is also available in: English (英語)
私たちパロアルトネットワークスは、米国空軍士官学校で 4 月に開催された今年の Joint Service Academy Cybersecurity Summit (JSAC) において、軍、政府、学界、そして産業界のサイバーセキュリティリーダーの皆さんをお迎えできたことを誇りに思います。
2日間にわたる一連のイベントにはそうそうたるメンバーが集い、今日の進化する脅威の展望や、協業を効率化し明日をより安全で確実なものにする方法についての熱い議論を戦わせました。
ウェストポイントの陸軍士官学校と米国海軍士官学校でそれぞれ2年間のローテーションを行いつつ、開催5年目を迎えた今年のJSAC 2019。本サミットには、全国から250人以上のエグゼクティブとソートリーダーの方々が集まり、「インクルージョン(多様性受け入れ)」、「ダイバーシティ(多様性)」、そして「今日と将来のサイバーセキュリティ課題に全国規模で対応するアプローチ」を促進する、このユニークなイベントにご参加くださいました。
本サミットは、公共・民間セクタ間で建設的な進歩が可能であること、またそうした建設的な進歩をともに行わなければならないことを示すものであると同時に、デジタル時代の私たちの生活様式を保護するという側面においては、サイバーセキュリティがセクタや国境を越えた緊密な協力を必要とする共通課題であると示すものでもありました。
本サミットでは、コロラド州上院議員 Cory Gardner 氏、アメリカサイバー軍司令官/国家安全保障局長官 Paul Nakasone 氏、パロアルトネットワークス社長 Amit Singh、同副会長 Mark McLaughlin、ガールスカウトアメリカ連盟 CEO Sylvia Acevedo 氏、各軍にて Component Cyber Commanderを務める皆さんをはじめとし、錚々たるメンバーが登壇者一覧を飾りました。
ガードナー上院議員は、初日に登壇して「科学・技術・工学・数学 (STEM)」プログラムに早期にふれる重要性を強調した次世代サイバー専門家育成/維持論を共有してくださいました。このほかガードナー上院議員は、進化を続けるサイバーセキュリティ上の課題により持続可能なアプローチで取り組むために、「サイバーセキュリティ ムーンショット」やそれに類する取り組みを支持することを表明しておられました。「サイバーセキュリティ ムーンショット」とは、本年次サミットをかたちづくる上で、主たる骨組みとなった考えかたです。
Unisys CEO の Peter Altabef 氏とパロアルトネットワークス副会長 McLaughlin の講演には、国家保障通信諮問委員会 (NSTAC) の NSTAC Report to the President on a Cybersecurity Moonshot (サイバーセキュリティ ムーンショットに関する大統領へのNSTAC報告) からの勧告の延長として一連の「サイバーセキュリティ グランド チャレンジ」立ち上げに向け進行中の作業が強調されたパネルが続きました。
そのほかの重要な議論では、5Gの出現、機械学習と人工知能の継続的な成熟、クラウド コンピューティング プラットフォームの爆発的増加といったさまざまな技術シフトが進むなか、グローバル デジタル デバイドとそれがサイバーセキュリティにもたらす意味に焦点が当てられていました。
さらに、Traci Sarmiento 中佐、Linda Singh 少将、Kathleen Creighton 少将、元空軍少将 Sarah Zabel 氏、ガールスカウトアメリカ連盟 CEO Sylvia Acevedo 氏 (すべて女性) が壇上に集い、サイバーセキュリティ、そしてその先の世界に立ちはだかる障壁を取り除き、多様性をいかに築いていくかに関し、非常に説得力のある議論が戦わされました。
全体として同サミットの議論は、サイバーセキュリティの抜本的パラダイムシフトの必要性に焦点が当てられていました。つまり、その進歩の遅さからもはや持続的とは呼べない事後対応的な姿勢からは脱却し、国家として適切なレベルで力を注ぎ、組織全体が一丸となって意識的に対応することで、デジタルの信頼・安全を当たり前のものとする、そうした大胆な視点に立つべきであるという議論です。
官民学すべてのセクタが、こうした文化的変革を起こすため、それぞれに特異な役割を担っています。そして本サミットがこれらの画期的アイデア・イノベーションを促進してくれる、最高の全国フォーラムであり続けることを私たちは心から願っています。